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このアルバムは、その名のとおり川をモチーフに作り上げたものです。 これまでも、山、花、野鳥と、いろいろな自然を相手に、つねに音楽を造り続けてきた僕にとって、川と言うテーマは、とてもやりがいのあるものでした。本当にじっくりと時間をかけ、"川"が自分の中で、美しい音楽に変わってゆくまで"川"を思い続けました。 全体を通して、徹底的にアコースティックで、人間味のあふれた暖かさが流れて、僕が長い間考えてきた音楽的目標のひとつに一歩近づけたと思います。 そして、その結果としてこのアルバムは、ひとすじの川が流れるように、統一感のあるものになりました。うまく言えませんが、僕自身も新たなる一歩を踏み出した。そんな不思議な充実感が、あるんです。 1曲目から最後の曲まで、聴いてくださったあなたの心に、ひとすじの"川"が流れ、その川があなたを潤おしてくれる。そんなアルバムが、できあがったと信じ、また願っています。 |
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1 見知らぬ海へ 僕にとってテーマ性とは、精神性だと考えています。川を"物"としてでなく、それを想う"心"で表現しようとした曲です。 3 TARO 「坂東太郎」が利根川、「四国三郎」が、吉野川。曲名としては、ちょいとひねってローマ字書きにしてみました。大きくゆったりと流れる川のイメージです。チェロとピアノとギターだけで、大河を表現したいと考えました。 4 あの山の向こうから 川の源流というのに絶対的な根拠はないそうです。川の上流を見上げれば、川は、あの山のむこうの、そのまた向こう…から、川がここまできた道のりを、ふと考えてしまった。そんな曲です。 5 銀鱗の登る日 自然がこわされることなく、豊かな命の営みを優しく抱き続けてくれるように。ハーモニカという楽器の持つ味わいをうまく生かして、そんな願いを曲にしてみました。 6 浮 紅 川面に浮かぶ紅葉の葉の意味です。悲しいでもなく、寂しいでもないのですが、やはり秋。という曲。僕の中では、わりと街中の(でも澄んでいる)川幅の少ないまっすぐな川を、真っ赤なもみじが、一枚、ふわふわと流れていく。そんな光景を眺める気持ちを表現してみました。 7 翠の河 川はさまざまな色を見せてくれます。ここでの翠(みどり)は、翡翠(ひすい)色のみどり。神秘的な、惹き込まれる宝石のような美しさがあります。韓国発売のCDでは、この曲が1曲目です。 8 岸辺の桜 大河の両岸に満開の桜並木。うららかな春の日、下校途中の中学生が、その下を自転車で走っている。うとうと、のんびり、う〜ん幸せ、幸せ…なのです。ただ曲の方は、弦楽四重奏とピアノにフルートとクラリネットが、アドリブを交えながら、曲を織り成していく、力の入った構成。 9 光を抱いて きらきらと光る水面を、もうずっと長いことみつめている人がいます。せせらぎもそよ吹く風も、ひとそれぞれの悩みや切なさを洗い流してくれるようです。メロディを担当しているのは、アルトフルート。そこはかとない憂いがあるでしょう。 |
10 魚と遊ぼう 曲のイメージとしては、夕暮れのフライフィッシングなんです。 11 大地の恵み 都会に生活していると、大地という大切なものを、たんに地面としてしか捉えなくなってしまっている自分に気づきます。この曲は、なんとなくでいいですから、「よ〜しがんばるぞ〜」の雰囲気が伝わるといいのですが。 12 せせらぎを子守り唄に チェロにメロディを受け持たせる曲をつくろうとするとき、僕は、つい憂いある曲を書きたくなってしまうんですよね。やはり、それぞれの楽器が、最も生きるようにって考えます。この曲をもしヴァイオリンで弾いたら、やや感傷的になりすぎになりそうです。が、チェロですと、この曲の題名のように、河原でうとうとするときの子守り唄のイメージになるんですよね。 13 鳥のいる河辺 この曲は、作曲中もレコーディング中もずっと、"青春だ〜"をキーワードにしていたんです。わかる人にはわかっていただけると思うのですが。(河原と夕日とくれば、「青春」ですよね?) 14 流 光 静かな静かな月夜。川面に映る月をイメージした曲です。あなたならどんな気持ちでこの月を眺めるのでしょうか。 15 緑を縫う 北海道の大草原を縫うように流れていく大河のイメージです。イメージは、大きいのですが、演奏者4人で、完成させています。このアルバムのコンセプトをよく表わしている曲で、人間らしさのよく出た、大変気に入っている曲です。 16 この川を歩いて渡ろう たまには童心に返って川の中にじゃぶじゃぶとはいって行きましょう。曲のイメージとしては、うじうじとためらっている人の手を取って、「さぁ、この川を歩いて渡ろう!」と言ってあげましょう。 17 いつまでも どこまでも 宮崎さんの吹くソプラノサックスをフューチャーした曲です。宮崎さんもこの曲を大変気に入ってくれて、とてもいい演奏をしてくれてうれしい限りです。 18 川をゆく このアルバムの中で最初に作った、川たちのテーマ曲です。 |
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