このアルバムは、2年間に渡り、NHK衛星第二で放送された番組「野鳥百景」の為に作った曲を収めたものです。番組では、北は北海道から、南は 沖縄の島々や小笠原諸島まで、日本中のさまざまな野鳥の姿が紹介されています。人里離れた自然の中で、またあるときは驚くほど人々の生活する場の近くで、鳥たちは懸命に暮らしていました。そうした豊かな自然やさまざまな鳥たちは、またまた僕に多くの曲を作らせてくれました。おそらく曲名になるのは初めてという鳥も、多いのではないでしょうか?
素晴らしい鳥たちに心から感謝し、これからも素晴らしい野の鳥たちの姿が、観られることを祈っています。

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1オープニングテーマ曲
2 紺青の海を翔ぶ >>WMAで試聴 >>REALで試聴
おなかの真っ白なカツオドリが、まさに吸い込まれるように鮮やかな紺青の海を飛ぶ姿は、大変美しく、僕にとっては、最もお気に入りのひとつのこの曲を作らせてくれました。といっても、フォークギターの高音域で延々淡々とバッキングを続けてくれたのは、ギターの菅谷さんのアイデア。そして、曲があてられる情景を熱心に尋ねておいてから、レコーディングにはいり、テイク1(1回目の演奏)で決めて、「疲れたー。」といいながら、録音室からでてきた、ソプラノサックスの宮崎さん。皆さんの素晴らしい演奏によって僕の曲が、時には僕の想像をはるかに超えて広がっていくのは、本当に素晴らしいことです。
3 カワウ
枝に止まったカワウが、両羽をぱたぱたと広げる独特のポーズに合わせて作った曲です。テンポは、カワウさんのご指定どうりということになります。野鳥が作らせてくれた音楽の典型でしょうか。
4 カツオドリ
このアルバムで大活躍しているのが、この曲でも使っている、「 ギタレレ」。とても小型のギターで、ギター+ウクレレ=ギタレレというネイミングだと思います。僕はこのギタレレサウンドが持つ雰囲気が大好きで、いつかギタレレをフューチャーしたアルバムでも作ってみたいと思っています。
5 チョウゲンボウ
モチーフになったのは、長野県の千曲川ぞいの16間崖に営巣するチョウゲンボウ。緑豊かな山々と、とうとうと流れる千曲川の優雅さ、静かに流れていく時間を感じ取っていただければと願います。
6 ミヤコドリ
日本では数少ないミヤコドリ。干潟に暮らす鳥たちは本当に数も種類も多く、干潟という所が、どんなに多くの生命の源になっているのかよくわかります。編成はクラリネット+弦楽4重奏でいわゆるクラリネット5重奏なんですが、もともと僕はクラシック畑の人間ではないので、弦楽カルテットにのってジャズ系のクラリネットがアドリブをしたらどうなるかという発想で作った曲です。クラリネットは、1コーラス目は僕の書いた譜面どうり吹いていますが、2コーラス目は自由に吹いています。
7 クロツラヘラサギ
並んで首を振り振り餌を追って進む姿は、まるで阿波踊りを踊っているように見えます。その姿に合わせて作った曲です。まさにぴったりという感じで、僕としては、大変気に入っている曲です。
8 キビタキ
キビタキの暮らす穏やかな山の雰囲気から作られた曲です。
9 ヤマガラ
続いて、山の鳥をもう一つ。ヤマガラです。こうやってあらためて考えてみると、僕の曲作りも、その鳥とともにまたその鳥のすむ環境に大きく影響を受けているのが自分でもよく解ります。
10 ハヤブサ
この曲は、断崖絶壁から海の上を飛ぶハヤブサの姿を見て作った曲です。寒々と風の吹きつける岸壁。そこに飛ぶハヤブサには、力強い生命力が感じられます。
11 ユリカモメ
和歌に詠まれたミヤコドリ(現在のユリカモメ)のテーマです。日本的と感じていただければと思います。入っている笛はピッコロですが、吹いてくれた宮武さんは、篠笛も吹くので、和笛の感じを出すために、「ゆびうち」という篠笛の奏法を取り入れてくれました。
12 ニュウナイスズメ >>WMAで試聴 >>REALで試聴
ちょっと変わった楽器を使っています。メロディーは中学校で使っているリコーダーです。伴奏で鳴っているオルゴールみたいな楽器は、カリンバ。アルバム用に少し展開して、アフリカ風(と僕たちは思い込んでいるのですが)のエレキギターを入れ、後もう一味欲しいなと思っていたら、ピアノの新沢さんが、ピアニカのソロを吹いてくれました。作っている僕たちの楽しむ様子が伝わるといいのですが。
13 オオバン
僕の受けた印象では、湖で生活する鳥たちが、いちばんのんびりしているように見えます。
14 コハクチョウ
もうひとつ湖で生活する鳥。コハクチョウ。山を映す美しい湖にくらす鳥たちのテーマ曲です。
15 オオワシ (残されし者)
野鳥というテーマを考えるとき、そこにはどうしても、変わっていく(変えられていく)環境とそこに暮らす鳥たちとの関係を無視する訳にはいかないのでしょう。この曲は、怒りでもなく、悲しみでもなく、そういった複雑な想いを、現してみたかった曲です。途中展開部で激しい感情にゆさぶられそうになりますが、またやがて静かな想いに沈んでいきます。
16 カンムリワシ
同じワシでもこちらは南方の八重山諸島に生活するワシ。この曲は南国の海の空撮シーンのために作った曲です。
17 マガン >>WMAで試聴 >>REALで試聴
この曲は、前述のギタレレを購入した日に、道が渋滞していたもので帰りの車の中で我慢できずに箱から取り出して作ってしまった曲です。
18 ヒヨドリ
僕の住む東京で取材した鳥もいくつかありました。で、この曲は、やや都会的な雰囲気を漂わせてみようかと。ピアノをフューチャーしてみました。
19 ツバメ
銀座に暮らすツバメのテーマ曲。朝、おばあさんが、巣のあるガレージのシャッターを開けると、餌を求めてツバメ達は、一気に飛び立っていきます。その姿を現した曲です。新井さんの弾くギターのトレモロ奏法が、そのイメージを伝える決め手になっています。
20 オシドリ
夫婦仲むつまじいオシドリのテーマ曲です。
21 ゴイサギ
個人的なことですが、僕は、都内の公園の池でゴイサギを見たことがあります。池をじっと見詰めて、全く動かないので、最初は、剥製かと思ってしまいました。そんな風に出会いがあると、ついゴイサギにはいい曲を作ってあげたくなりますよね。
22 ケイマフリ
北海道天売島。北の海で暮らすかわいい鳥。冷たく澄んだ海にぷかぷかと浮かぶケイマフリのテーマです。
23 メグロ
小笠原諸島の特産種であるメグロ。暖かな気候の中、日本の鳥なのにパパイヤを食べていたりします。「メグロのいる小笠原についたぞ」という気持ちを表わした曲です。
24 タゲリ
タゲリは高層マンションが、すぐ側にみえるような冬の田んぼで暮らしていました。頭には長い冠羽があり、黒い羽は、とても美しい緑色に輝いています。こんなに身近なところにこんなにきれいな鳥がいるのかと新鮮なきもちになりました。そんなタゲリのテーマ曲です。
25 エンディングテーマ曲
何も、言う必要はないと思います。野鳥達のテーマ曲です。
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